06/18/2005

活字の波が来てます

ずいぶん更新してないや……
あー、ずっとゲームしてたなー

と思ったら、先々週に綾辻さんの「暗黒館の殺人」上下読む。
申し訳ないけど、特に館シリーズのファンってわけじゃなく、実は××が××と言われても……。
ファンにはビックウェーブなんでしょう。うん。

数日前に、ひさびさ好きなロバート・J・ソウヤー「フレームシフト」を古本屋でげとっ!
「やっと、こっち読んでいいかな?」と、自分でも謎のお約束のとおり、昨晩は以前古本屋で入手してたソウヤー「ゴールデン・フリース」を一気読み^^
(何故か手元に、未読のソウヤーが一冊はないと寂しいんです。ですんで、一冊げっとしたら、前に用意した一冊を読む)

うきゃー♪ ウレシイ悲鳴〜!
大枠はミステリー、しかもコロンボのような倒叙タイプ。でも舞台は光速以下の恒星間ロケットという都市規模ではあるが完全な閉鎖空間、しかも犯人は冒頭で分かりますが××なんですよー!
で、落ちはSF SF SF〜!
ああ、楽しい!

今朝ちょっと早かったんだけど、その後、これも先週衝動的に古本屋で買った、文庫の石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」1〜3へ。止まらなかった。寝たの3時くらいかな。

げへへへ、おもしろーい!
今は表題作「少年計数機」まで。たまんないっす!

今日も今日とて、西澤保彦さんの<チョーモンイン>シリーズ最新刊「生け贄を抱く夜」衝動買いしちゃうし……

でもまたゲームの波も来そうですが……^^

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03/27/2005

DVD「ナイト・オブ・ザ・リビングデット 死霊創世記」――リメイク

ほいで、2本目。
DVD「ナイト・オブ・ザ・リビングデット 死霊創世記」です^^

いえ、何で今更1990年のザビーニ監督リメイク版(元は、1968年ロメロ監督「ナイト・オブ・ザ・リビングデット」)を見ようと思ったかというと、本「別冊宝島457 もっと知りたい ホラーの愉しみ!」を読んだためです^^

それぞれの概略は、リンク先で。

本「ホラーの愉しみ!」はホラー小説・ホラー映画を論考の材料として「吸血鬼」「ゾンビ」等を考察した評論集です。
また たまたま図書館で借りてきて、私が漫然と読んだり見てたホラー映画・小説にある種の鑑賞基準っていうか、鑑賞の上でのひとつの”たたき台”をもらったというか、私なんかは「ふむふむ^^」と感心しながら読みました。

その「ゾンビ」考察の章で、サビーニ監督のリメイクにもちょっと触れてて、興味が出てきて借りてきました。

また、そんなに意図したわけじゃないんですが、借りたDVD3本とも、ここに書こうとしたとき、私には、原作とその映画化、元の映画とリメイク版について考えさせられる作品だったんで、前回・今回・次回のエントリの題名に「――映画・TVとその原作」「――リメイク」やら付け足してます。

見ての感想は、リメイク作品としていい出来だと、私は思いましたし、これからどちらかでも見てみようと思う方には、私はですが、サビーニ版リメイクの方をお薦めしておきます。
(ホラーが苦手な方には、勿論両方お薦めしませんが^^)

何でそう思ったのかは……

以下、力いっぱい「ネタばれモード」で書きます。
ロメロ版・サビーニ版を未見な方は、ご遠慮ください。












私的には、違いはやっぱり――

ロメロ版:
主人公は、黒人男性 であり
主人公の理不尽なまでのあっけない死と、社会のゾンビへの対応、ひいてはゾンビ自体 は黒人・被差別者への差別の暗喩

ザビーニ版:
主人公は、冒頭で襲われた女性 であり
ゾンビ化してしまう(元の作品の主人公)黒人男性の完全な死^^と、社会のゾンビへの対応、ひいてはゾンビ自体 は被差別者というか一旦差別すると徹底的な扱いをするということへの暗喩

――と思えました。

ロメロ版ではかなり黒人差別の暗喩に力点が置かれていて、これが、ロメロ版をホラー映画の古典として評価する大きなポイントであることは、「ホラーの愉しみ!」の中で、公開された同年にキング牧師暗殺があったこと等で考察されています。黒人主人公のラスト、ゾンビと間違えられての死というが、まさにその理不尽さを表してます。

ロメロ版を見たのは、かなり前ですが、勿論ラストが黒人差別の暗喩であることは感じましたが、このリメイクを見て、逆に「自分は、あんまり黒人差別自体にはそれほどインパクトを受けてなかったんだな」とあらためて気がつきました。
ロメロ版も、好きな作品です。
しかし、私が気にいってたのは「社会の、一旦差別されたものへの容赦ない仕打ちへの嫌悪感」を表現した部分だったようです。

サビーニ版では、主人公が女性になり、性格的に強くなったことが強調されてたように思いますし、まあ映画「エイリアン」のシガニー・ウェバーのような、実際強いヒロインって面がリメイク版の売りでもあったかもしれません。
しかし、ああいう主人公の方が、いまやそんな珍しくない「強いヒロイン」って側面以上に、「社会の、一旦差別されたものへの容赦ない仕打ちへの嫌悪感」をより強調するために効果的であり、主人公が一人家から脱出する中、人形を抱えるゾンビに憤り叫ぶエピソード、家で生き残った人への仕打ちなどのエピソードを加え、私がロメロ版で高く評価していた部分を全面に出したラストには「確かにリメイクされる意義がめいっぱいあったな」と、サビーニに拍手しました。

「アメリカの、テロ対策に協力しない国は、テロ支援国扱い?」「チェチェンのあれは、テロ? 独立運動?」などの昨今の情勢を、まあ私もニュースでしか知らないんで、あれこれいうつもりはありませんが、黒人差別に限定した見方がされてしまいかねないロメロ版より、サビーニ版の方がテーマとして普遍性があるといえるかもしれません。

ロメロ版ゾンビ3部作最終章、映画「死霊のえじき」では、主にゾンビを研究する科学者に象徴される「理知的に”いっちゃってる”」ゆえのゾンビへの所業に、思わずゾンビに肩入れしたくなり、ラストに思わず拍手を送っちゃいたくなったりと、このシリーズはかなり露悪的ではありますが、一貫して人のココロの中の暗黒面を浮き彫りにしてゆきます。
まさに「社会の、一旦差別されたものへの容赦ない仕打ち」への”恐怖”映画として――

ああ、ロメロ版「ゾンビ」のリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」見ちゃおうかな?^^

もしかして、映画「死霊のえじき」もリメイクされるんかな?^^
(私は、見終わった後いいようもない圧倒的な無力感に襲われる、たびたび見る気はとても起きないけどインパクトが強烈な「死霊のえじき」が一番好き^^)


次はたぶん、DVD「イノセンス」――原作あり映画その2 の予定^^
PS.やっぱり「DVD「イノセンス」――原作あり映画その2」はやめておきます、うまくまとまらん^^

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03/15/2005

小説「妖怪アパートの幽雅な日常 <1>」

香月 日輪 (著) YA!ENTERTAINMENT

このところ、またゲームしたいよ熱に囚われになって、ブログをサボってた せきぐち(仮)2号です。いえ、ゲームはまだまだ終わってませんが、一冊読んだんで^^

内容は、また左の「@niftyBOOKS」で。あんまり書いてないけど、それと題名読めば、大体内容は予想できるでしょう。
著者は、私は初めて読む方です。図書館で、題名と表紙だけ見て、何となく借りてきました。

前半。
少々ストレートな成長物語な気もしましたが、読んでて気持ちよかったんで、さくさくと。

で、中盤以降、まさに今日的な事柄も出てきますが……今の子(「対象: 小学5−6年生  中学生」となってます)なら、全然平気なんでしょうかね、私はおっさんだからいいけど^^ まあお話の流れも、今の子だから読んでほしいって方向ですけど。

さらりと書かれてますが、その事柄のどぎつさと、前半・終わり近くの、こうなんて言葉にしたらいいのかわかりませんが、設定の悪い意味じゃない「甘い」部分とを考え合わせると、私の感覚だと「おしい、ちょっとぶれたかも」って思いました。

しかし読み終わって、続き読みたいかといえば、私はおじさんだし、いろいろ魅力的なキャラクターの大半が登場ってだけで終わってるし、ともあれ読みたいです^^ たぶん次から図書館に行った時に捜す本のリスト上位ですです。

むむー……

ええ、またまた かみんぐあうと しときますよん。

また、いい年のおっさんが泣きましたよ、中盤・ラストとも〜〜^^

がんばれ〜、夕士〜!^^

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03/08/2005

小説「獄門島」

横溝正史 著
孫のじゃなく^^本家本元、言わずと知れた 名探偵金田一耕助シリーズの一作。

私が中学の図書館で借りて読んで以来だから、実にうん十年ぶりの再読です^^

まあ金田一シリーズ、全部読んだわけじゃないけど、これだけは今でも犯行も犯人もその動機も覚えてて、ってことはたぶん一番驚いた・印象深かったんだろうし、主だった中では、私一番大好きですね〜

今頃なぜ再読したかといえば、以前ここに書いた都筑道夫さんの評論「黄色い部屋はいかに改装されたか?」の第一部で、「本陣殺人事件」「悪魔の手毬歌」「犬神の一族」あと「蝶々殺人事件」だったかな、横溝さんの代表作の中でも抜きに出ているみたいな件があって、機会があれば読み返そうと思ってたもんで。

上記のようにかなり覚えてるんで、犯行や展開自体を楽しく読むのではなく、どちらかというと、ここでこの伏線張ってて、ここでミスリードしてって横溝さんの手腕や、完成度の高さの再確認ってな読み方に。

少々古びたところもあるが、私は、ひじょ〜に完成度高いとあらためて思いました。これだけ派手な事件が、きれいに収まるこの感じ、いいです〜
例えれば、かなり派手で1ピース1ピース自体がケレンみがあって、これでまとまるの?と思えても、組み合わせれば、最終的に見事な一枚絵・ジグソーパズルにまとまる感じかな。

たしか佐野洋さんの評論「推理日記」に書かれてたと思いますが――
一般的な評価で、横溝作品はおどろおどろしいとのことだが、その「おどろおどろしい」事件を、最終的に金田一が象徴する「理性」が制するところが、ある種のメッセージになっている。(かなりうろ覚えですが)
――みたいな指摘がありましたが、

 第二十五章 封建的な、あまりにも封建的な

って章の名前にも、「確かに〜!」と納得。

戦後、「本陣」の好評を受けて書かれたこれも、新しい日本に期待するって意味合いもあるんだろうな〜と。
かの手塚治虫さんが、敗戦直後荒廃した大阪で「マンガが書ける!」と喜んだエピソードを思い出しました。

ともあれ……有名な作品ですが、京極さんの例のシリーズなんかと時代同じですし、未読な方には、まだまだ驚けると思うんで、お薦めしておきます〜

あ、ちなみに市川崑監督の映画「獄門島」は、たぶん小説が有名だからか、わざと犯人が変わっています。が、やっぱし、これは犯人変えちゃあ……面白くするのは難しいでしょ、市川さんといえども^^ 映画はお薦めしません^^

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03/02/2005

小説「ドラゴンファームはいつもにぎやか」

久美沙織 著 「ドラゴンファーム」シリーズ第一弾

内容は、またアマゾンで^^
題名が「竜飼いの紋章―ドラゴンファーム〈1〉」って変わってますが、同じ……はず^^
私は、最初に出版されたプランニングハウス版で読みました。今手に入れやすいのは、ハヤカワ文庫版ってことで。

久しぶりに再読したこの本、個人的にちょっと思いいれもあります。

これ、近くの図書館に注文して買わせた本の一つです。しかもシリーズ3冊全部^^
図書館に行くと、何となく書架で探してしまい、ないと「よかった、よかった」、あると「……むむー、おまえ、お呼びがないのね……」とか思ってしまいますね。

今回、書架にあって「よしよし、レビューもどきをブログに書こうかな」と借りてきました。

で、――

10章では、やっぱり「にまにま」できるし、私は読み返してみて、あらためて好きになったけど……どうなんだろ、ちょっと今時だと直球すぎるのかな……?

主人公フュンフが抱える悩みがせつせつと語られ、恋あり、竜との交流あり、試練あり……。
今回読んで、ストーリー展開の直球さを強く感じ、その上で思ったのは、これは今言われる「ファンタジー」ってより、「童話」に近いかもってことでした。

じゃあ「ファンタジー」と「童話」の違いってなんなの?と問われると、また悩んじゃいますが^^
勿論どこどこ本を読んでいる人からすれば物足りない部分は、ひねり等々であるかもしれません。
一方、直球であることでのよさ、力強さもあるようにこれを読んで思いました。

うむむー、全然応援レビューになってないか……^^

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03/01/2005

エッセイ?「グレイがまってるから」

伊勢英子 著 産経児童出版賞受賞作

atkさんから教えていただいたグレイ3部作中2冊、これと「気分はおすわりの日」を、古本屋で げと!
どんな本かは左の表紙をクリックで^^と思ったら、「@niftyBook」だと出てないな^^ じゃあ アマゾン


伊勢さん自身、また家族に対しても、かなり突き放し、クールに書かれている。
それが心地いいし、その一方で、画家という表現者としての資質もあるだろうが、愛犬グレイそのもの、グレイを通じて開けてゆく世界・認識に素直に反応し、紹介文にあるように「即興詩人」に変わってゆくところが、伸びやかで楽しい^^

ある意味で、この本の主人公はグレイではなく、伊勢さんですね。グレイに触発され変化してゆく伊勢さんの様子が楽しいです。
勿論、グレイもかわいいんですが^^

で、文庫版の書き下ろし「そして四年……」を読んで……

またいい年のおっさん、滂沱の涙ですぅ〜

……正直、パート2である「気分はおすわりの日」読むのが怖い……まだ1ページも読んでない……

ここらへんが、いくら犬がかわいいと思っても、結局のところ実際に飼おうとは思わない、私の小心さでしょう。

もう少し「覚悟」が出来た時に、「気分はおすわりの日」読むつもり……

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02/24/2005

小説「魍魎の匣」番外

途中まで書いて保留していたネタを復活させてしまいました^^
「番外」ってのは、ここの記事・エントリーの「小説「魍魎の匣」」のって意味で。

以下は、このココログの管理人、せきぐち(仮)2号の完全な自己満足の為のものです。
「魍魎の匣」を知ってない方には、何をしてるか分からないでしょう。ここのことはきれいさっぱり忘れて、別の記事に行ってくさいませ。
「魍魎の匣」を知っている方、なにしてるの?と思われると思いますが、気まぐれの稚拙なやつですんで、お目こぼしを。
まあ、文体模写っぽい一発芸?をしたくなっちゃっただけなんですけどね。


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(前半部略)

 すつかり寝入つてしまった。

 声をかけられた、そんな気がして瞼をなんとかあけると、何時の間にか前の座席に女がひとり座つて居た。
 まだ充分に意識が覚醒してゐないのか、女の容貌がはっきり判らない。
 こんなに空いてゐるのに何を好んで此處に座つたものか。
 つらつらそんなことを考へる。
 女は匣を持ってゐる。

 大層大事さうに膝に乗せてゐる。
 時折匣に話しかけたりする。
 眠い目を擦り、いつたい何が入ってゐるのか見極めやうとするが、如何にも眠かつた。
 壺か花瓶でも入つてゐるのか。
 何とも手頃な善い匣である。
 女は時折笑つたりもする。

「ほう」
 匣の中から聲(こえ)がした。
 鈴でも轉(ころ)がすやうな優しげな聲だつた。

「何か聽(き)こえましたか」
 女が云つた。こちらは遠くから響くやうなぼんやりとした聲だ。
 うんとも否とも答へなかつた。夢の續(つづ)きかと思つたからだ。
「誰にも云わないでくださいまし」
 女はさう云ふと匣の蓋を持ち上げ、こちらに向けて中を見せた。

 匣の中には綺麗な本の背表紙がぴつたり入つてゐた。目眩、と題されてゐる。

「私の主人、小説家などをやつておりまして。処女作なのですが、取り扱つてくれる本屋さんも少なくて。
 出版元が『近代文藝』つて云ふ処でして。
 何でも、扱つてくれそうなこちらのほうの本屋を見つけたのでございますが、人手もなく、手間賃も『近代文藝』様からいただけるということなんで、内助の功と申しますか、こうして私も……」

 みっしり詰め込まれたその「目眩」の背表紙の奥。六番目の短編「天女転生」の天女だらうか。どうにも、日本人形のやうな顔が、背表紙の列の上に浮かび上がつて見える。
 何ともあどけない顔なので、つい微笑んでしまつた。
 そして気がつく。
 その顔は正しく、妻雪絵のそれであつた。

「主人の友人も『中々装丁は善いが、売れないだろうが』なんて云つておりまして」
 恥ずかしせうに笑う女の顔には、口しかなかつた。

 これもまた夢の續きなのか。

 こちらの考へをしかと見抜いたやうに、背表紙の女も
 につこり笑つて、
「ほう、」
 と誘うやうに云つた。

 ああ、こちらのほうが生きてゐる。

 何だか酷く背表紙の女の居る世界が羨ましくなつてしまつた。

(以下略)


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IMEパッド使いまくりで、私も疲れてしまいました^^
へたっぴな文体模写で、ホントすいませんです。

雰囲気が出てましたでせうか?^^

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02/17/2005

小説「赤毛のアン」

ann
L・M・モンゴメリ 著

と記事の題名にしましたが、あんまり関係ないです。

このところ時節柄、「受験」等の単語をブログで見かけるんで、またいつものごとく連想しただけ〜^^

地方だからか、昔だからか、ともあれ、私の初受験は、高校でした。

初ということもあって、このブログで連呼しているとおりの小心者の私には、かなりのプレッシャーだった、と思われます(遠い昔で、記憶がかなりあやしい^^)

試験後は、それこそ一歩も部屋から出ずに、おこもり状態^^

で、何してたかというと、一心不乱に「赤毛のアン」シリーズを読んでました〜
……何考えてたんでしょ、私^^(あ、私、男なんですがね)

ってことで、あのシリーズは思い入れがあるし、「受験」と聞くと連想してしまうんですが……内容ほとんど覚えてないし、そういえばその後読み返したことないはず。


まあ「逃避」以外のなにものでもないことは、分かるんだけど、なんでまた「赤毛のアン」なのか?
今だったら、ゲームとかマンガとかなんだろと思うけど。

妄想癖?のある少女アンに感情移入してたのか?
でも、アンの子供が出てくるくらいまで読んでたような気がするしなぁ……特に思い入れてた記憶がないな〜

ただ分厚い本・シリーズならよかった?
これもうろ覚えだが、なんか分厚い講談社文庫の「古典落語」も持ってたような……
でも、それもなんだか……引きこもって「古典落語」か……なんかそれも面白いかもとか思ってしまう今の私、むむー

でもでも、引きこもってキングの「IT」「スタンド」のハードカバーとか、京極さんの例のシリーズってのは、……この場合はなんか嫌だな。

まあ「グインサーガ」「ペリーローダン」シリーズでなかったことが、不幸中の幸い?^^


ともあれ――
世の受験生の肉体的・精神的健康をお祈りしております。

この連想にオチなんか、勿論ありません。

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「ウゴGif」動きませんね^^ クリックすると、別枠が出て、動くんだけど……

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02/13/2005

まいりました&

自分が掘った落とし穴に、嬉々として落ちているのは、ほい、私です。
どんな穴かは、すぐ前の記事「評論『黄色い部屋はいかに改装されたか?』」参照。
ノベルスの並びから一冊だけ見つけた「退職刑事4」都筑道夫 著、読了。

あはは、残りも読みたいです。「捜索コンテンツリスト」上位に、めもめも……。

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小心者の私関口(仮)、アルママさんに新たにいただいた「小銭さん」のお題
記事「妄想:50×5と1×250では」のかなり下のほう、アルママさんのコメント参照)
ですが、勝手に感じていたプレッシャーから「まいりました」と、はやくもギブアップ宣言しておきます……あんなに気軽に受けておいて、すいませんです。

「一旦小銭を出して、お店の人に受け取ってもらえず、千円を払う」

この「一旦小銭を出して、お店の人に受け取ってもらえず」の部分に、「小銭が邪魔で、もしかして間に合うかもと思ったから」以外の理由を、ちょっとだけでも「論理の飛躍」「面白そうな理由」を妄想をしてみましたが、ここの記事として書きたいの出ませんでした。

以下、言い訳

●犯罪がらみのは、一応ひとつ浮かんだんですが、どうも書こうとすると、意欲が低下……単純なんですが、細かい部分に気を回すと結構長くなりそうだし

●犯罪に絡まないのもひとつあるけど、まず「小銭が邪魔だから」とほぼ同じ理由で、書くにも妄想するにも、ちょっと私には魅力がなく、勢いがつかない……。

●最初にぽっと浮かび、すぐつまってボツだった変な理由。

う、なんだか、これだけ書いておきたい……

この「小銭さん」実は
「足りないことは分かっていた」「敢えて足りないだろう品物を選んでいた」
→しかも、この店だけでなく、別の店でも足りないことを見越して、敢えてやっている
→で、これを繰り返すと、1000円には絶対ならないけど、1000円に近い小銭になってゆく。

この「1000円には絶対ならないけど、1000円に近づいてゆく小銭」てのが、なんだか妙に「面白そうな」気配を発し、私を誘うのですが……。

きっぱり、その理由なんか思いつきません^^

単純に「1000円に近い小銭」がほしいのなら、「千円札で、できるだけ安いものを買う」あるいは「千円札を小銭に両替す」れば、それでいい訳で。
また、そもそも「一旦小銭を出す」んではなく、最初から千円を出せばいいわけですし。

となると、「その行為を繰り返す」「だんだんそうなってゆく」ことに意味があるって、新たな理由が必要ですが、むむー、私にはとっても面白そうなんですが、思いつきません。
ただただ自分で条件を厳しくしてるだけ^^

「パッと見だけで、小銭の金額を把握する訓練・修行(<どんな訓練・修行?!)をしている。
わざと、ぎりぎりかもと思える商品を選び、もし失敗し間に合っちゃえば、小銭は減るんで、結構真剣?だった」
なんか謎をもっと深めてるぞ、私……^^

一応「考えていたという証拠」?としての敗者の弁でした〜、あうあう

あ、P太郎ママ さんに教えていただいた「競作五十円玉二十枚の謎」、まだ捜索中^^

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02/11/2005

評論「黄色い部屋はいかに改装されたか?」

都筑 道夫 (著) 1974年発行ですから、古い本です。
アマゾン見たら、亡くなられたと知って、ショック……ご冥福を祈ります。

この本は、ミステリー小説がお好きな方なら、知ってる方も多いかもしれませんね〜

「ミステリーには、作品をまたぐ固定された探偵役(シリーズで探偵役をする登場人物、いわゆるシリーズ物の”名探偵”)が必要か否か?」かな〜、論点は。
そうした「名探偵論争」なるものがあり、その「必要・復活」論の主張が本書、「否定」論の主張が佐野洋さんの「新推理日記」で読めます。
「新推理日記」では、都筑さんの反論も載ってます。けど、「必要・復活」論の大元「黄色い部屋はいかに改装されたか?」も読んでおかないと、深く論争を楽しめないと思います。

う、佐野洋さんの「新推理日記」、アマゾンで検索したけど、ないな〜
私はハードカバーの「新推理日記」持ってるんだけど、今ならたぶん講談社の文庫版が手に入りやすいんじゃないかと思うんだけど……もしかして「推理日記」はその後も出てるんで、「推理日記Part2」とかなのかな? 謎ですが……

この「名探偵論争」は、おそらく今読んでも(たしか松本清張全盛とかの当時ほどのインパクトはないにしても)いろいろ考えさせてくれる材料はあるかなと、あくまで私はですが、思っています。

まあ「名探偵論争」でネット検索すると、結構な数が出るんで、「名探偵論争」の詳しくはそちらか、この大元の2冊に譲りまして^^
私がここに書きたいことは別にあります。

評論「黄色い部屋はいかに改装されたか?」は、大きく前半・後半に分かれてまして、前半は「黄色い部屋はいかに改装されたか?」と題され、上記の主張が書かれてます。

で、後半は「私の推理小説作法」と題されて、都筑さんが実際に書いた短編について、どんな試行錯誤し、注意し、締め切りを気にしながら^^、結局どう書いたか?が主に書かれてます。
その作家としてのメンタリティも含めて、今回私読み返して、面白かったのですが……。

その「まな板」に載った作品が、短編シリーズ「退職刑事」の中の「ジャケット背広スーツ」。
この作品実は、都筑さんが実際に見た光景を元に、短編を発想をしてます。

都筑さんが見た光景とは――

地下鉄の駅から地上に上がる途中で見かけた ある人。
その人は、手に2着の上着だけを抱えるようにして、他に何も持たず駅の方に下っていった。
その2着の上着はクリーニングの袋等に包まれているわけでもなく、剥き出し状態。
そして本人は本人で、別の上着を着ていた。

――です。

本人が着ているのを含めて、計3着。一体あの人、どういう状況なのか?

この実際に見た謎に、ちょっとアレンジを加え、短編小説に仕上げるまでが書かれています。

で、……

そうです、以前書いた記事「妄想:50×5と1×250」のあれは、ここから来てます〜
「両替くん」の記事に目が止まったのは、間違えなく都筑さんのこの評論を読んでいたからです。

実は、ケメルマンの換わりに最初、「ジャケット背広スーツ」を例にあげようとして、捜したんですが「退職刑事」本棚にない……ううう……
で、「黄色い部屋はいかに改装されたか?」を出してきて、後半の部分読んで確認し、書こうと思って、……やっぱりケメルマンにしておきました。
「黄色い部屋はいかに改装されたか?」は大好きだし、別に記事書こうと^^

勿論本職の作家さんの真似が出来るとは、首ぶるんぶるん、私のような素人ができるはずもありません^^ これ読むまで、そんな風にまわりの光景を眺めてみるなんて発想自体、私には到底持てませんでした。
さすが本職〜!
ものの見方、観察眼が半端じゃないーと心底感心したものです。

で、本職の作家の方のような「謎解きの切れ」「伸びやかな論理の飛翔」も当然ありませんが、たまたま2つ案が浮かび、まあ「お気楽に素人がブログに書く」分には、「こんな程度でも、楽しく書けそう」と思ったのが、あの記事です。
また、かみんぐあうと〜^^

この「黄色い部屋はいかに改装されたか?」、佐野洋さんの「推理日記」は、私がミステリー小説を読む上で、またフィクション・お話を楽しむ上でも、いろいろ強〜〜い影響を受けた本で、勿論今でも大好きです。

お薦めしたいとこなんですが……それはかなり苦しい。広くお薦めは出来ません。

ミステリーの評論という性格上、不可避に近いのですが、かなりの作品のネタばれが書かれているからです。

例えば「黄色い……」で、横溝正史さんの「獄門島」「犬神家の一族」の謎解きのキモの部分が、少しはぼかしてあるにしても、まあはっきり書かれてます〜 クイーン、ヴァン・ダインなんかも出てきます。他にも出てた気がする〜、ネタばれ。

昨今、森村誠一「人間の証明」(あの麦藁ぼうし〜^^)の携帯用ダウンロード販売好評とか、松本清張原作「黒皮の手帖」がドラマ化とかありましたし、それを考えると、安易にちょっと推薦するというのも……。

ミステリーの評論には、特につきまとう問題です。が、私は今でもいい本だーと思ってます。


さてさて、どれだけ居るか分かりませんが、これを読む皆さん

あなたなら、上記の3着の上着の謎、どう思います?^^
真相は目撃した都築さんも分かりません。

都筑さんが目撃したことにアレンジをちょっと加えたバージョンの一つの答えは、ミステリー短編シリーズ「退職刑事」の中の「ジャケット背広スーツ」にあります。
(どの巻かは、手元になくてわかりません、私……)
ちょっと「そそられて」きませんか?^^

こんなこと書いてるくらいですから、ええ、アルママさんにいただいた「小銭さん」のお題、全然「妄想」できてませんとも^^
(記事「妄想:50×5と1×250」のかなり下のほう、アルママさんのコメント参照)

どうぞ、先に浮かんだ方、ここにでもトラックバックしてOKですよー
この手の謎を「妄想」してみたい同好の同志、絶賛募集中!
(はやくも逃げ腰?! しかも、これUPしたら、またすぐ別の記事書こうと思っているのでした〜)

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