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03/08/2005

小説「獄門島」

横溝正史 著
孫のじゃなく^^本家本元、言わずと知れた 名探偵金田一耕助シリーズの一作。

私が中学の図書館で借りて読んで以来だから、実にうん十年ぶりの再読です^^

まあ金田一シリーズ、全部読んだわけじゃないけど、これだけは今でも犯行も犯人もその動機も覚えてて、ってことはたぶん一番驚いた・印象深かったんだろうし、主だった中では、私一番大好きですね〜

今頃なぜ再読したかといえば、以前ここに書いた都筑道夫さんの評論「黄色い部屋はいかに改装されたか?」の第一部で、「本陣殺人事件」「悪魔の手毬歌」「犬神の一族」あと「蝶々殺人事件」だったかな、横溝さんの代表作の中でも抜きに出ているみたいな件があって、機会があれば読み返そうと思ってたもんで。

上記のようにかなり覚えてるんで、犯行や展開自体を楽しく読むのではなく、どちらかというと、ここでこの伏線張ってて、ここでミスリードしてって横溝さんの手腕や、完成度の高さの再確認ってな読み方に。

少々古びたところもあるが、私は、ひじょ〜に完成度高いとあらためて思いました。これだけ派手な事件が、きれいに収まるこの感じ、いいです〜
例えれば、かなり派手で1ピース1ピース自体がケレンみがあって、これでまとまるの?と思えても、組み合わせれば、最終的に見事な一枚絵・ジグソーパズルにまとまる感じかな。

たしか佐野洋さんの評論「推理日記」に書かれてたと思いますが――
一般的な評価で、横溝作品はおどろおどろしいとのことだが、その「おどろおどろしい」事件を、最終的に金田一が象徴する「理性」が制するところが、ある種のメッセージになっている。(かなりうろ覚えですが)
――みたいな指摘がありましたが、

 第二十五章 封建的な、あまりにも封建的な

って章の名前にも、「確かに〜!」と納得。

戦後、「本陣」の好評を受けて書かれたこれも、新しい日本に期待するって意味合いもあるんだろうな〜と。
かの手塚治虫さんが、敗戦直後荒廃した大阪で「マンガが書ける!」と喜んだエピソードを思い出しました。

ともあれ……有名な作品ですが、京極さんの例のシリーズなんかと時代同じですし、未読な方には、まだまだ驚けると思うんで、お薦めしておきます〜

あ、ちなみに市川崑監督の映画「獄門島」は、たぶん小説が有名だからか、わざと犯人が変わっています。が、やっぱし、これは犯人変えちゃあ……面白くするのは難しいでしょ、市川さんといえども^^ 映画はお薦めしません^^

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